副鼻腔炎(ちくのう症)とは⇒症状、原因

重症化する副鼻腔炎(ちくのう症)

鼻の周りには副鼻腔と呼ばれる空洞がいくつかあります。右図のように、それぞれの場所によって上顎洞(じょうがくどう)、篩骨洞(しこつどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)、前頭洞(ぜんとうどう)に分かれます。

これらの副鼻腔は鼻腔(鼻の中の穴と思ってもらえればわかりやすいです。)とそれぞれ直径2mm~3mmの細い管でつながっているのです。

風邪をひいたり、鼻炎になると粘膜が腫れ、その管(下の右図、赤い丸印のところ)を塞いでしまいます。

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そうなると副鼻腔は換気が出来ない状態となってしまい、外に出ていけなくなったウイルスや細菌によるウミは副鼻腔の中に溜まり、その汚いウミが溜まることによってまた粘膜が炎症を起こし…という悪循環を続けてしまいます。この状態を慢性副鼻腔炎(ちくのう症)と呼びます。

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治りにくい慢性副鼻腔炎

悪循環を起こしているため、そのサイクルを断ち切ってやらないことには慢性副鼻腔炎は一筋縄では治ってくれません。そのために治癒までに比較的時間を要するのです。 ただ、慢性副鼻腔炎が治りにくい理由として、栄養の偏りや生活している環境、その人の体質や顔の骨格、遺伝などの要素も慢性化する一因となっているようです。

小児で集団保育をしている場合、そこで他の園児の菌を拾ってきてしまい、いったんよくなりかかっていた慢性副鼻腔炎がまた急性化してひどくなる(慢性副鼻腔炎の急性増悪)という事を繰り返していることもあります。よって、小児副鼻腔炎の場合には、慢性であっても、急性炎症の性格を有していることが多いです。

また、後述するアレルギー性鼻炎、鼻ポリープ、鼻中隔湾曲症なども慢性副鼻腔炎を治りにくくしている原因となっていることもあるので、必要に応じて、鼻ファイバー検査、アレルギーの検査などをさせて頂くことがあります。

このような症状はありませんか?

 1. 額や頬に不快感ある
 2.食べ物などの味がよくわからない、匂いが分からない
 3.いつも粘っこく、色のついた鼻水がでる
 4.集中力が続かない
 5.長期間に渡って痰がつまり咳がでる

 6.何か喉の奥に垂れ込んで、喉の違和感が続く

急性と慢性の違い

下記に急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎の違いを挙げます

急性副鼻腔炎の多くは、風邪に続発して、急性鼻炎から波及して起こります。
よって、急性副鼻腔炎の症状は風邪症状の一部でもあり、さらにこれに加えて、頬の痛み(上顎洞炎)、眼の奥や周り・鼻の付け根の痛み(篩骨洞炎・蝶形骨洞炎)、額のあたりの痛み(前頭洞炎)が起こります。
慢性副鼻腔炎の場合は、急性と違ってはっきりとした痛みとして感じないこともあり、なんとなく頭が重い・頬の違和感だけのこともあり注意が必要です。ひどい鼻づまりがある場合には、鼻ポリープができている場合もあります。
急性副鼻腔炎であれば、しっかり薬を飲んでもらえれば、2~4週間ほどの短期で治ることが多いです。
しかし慢性化してしまうと、3~6か月という長期にわたる内服が必要になります。(急性のうちにしっかりと薬を飲んでもらった人でも、元々ポリープがあったり、鼻の構造など、ほかにも様々な要因により、慢性に移行してしまう人もいます。)

少し難しい話になりますが、治療に関しても違いはあり、急性副鼻腔炎であれば、殺菌を目的として抗生物質の投与を行いますが、慢性副鼻腔炎の場合は抗菌作用を主な目的とするのではなく、粘膜の分泌抑制作用など他の作用を期待しているので、通常使用量の半分を長期にわたり使用(マクロライドという抗生物質の少量投与)する必要があります。

多くの慢性副鼻腔炎(ちくのう症)は急性の副鼻腔炎を繰り返すことで生じるものです。
急性副鼻腔炎を確実に治療しておけば、慢性化を未然に防ぐことができます。風邪を引いた際に(特に治りかけの際)黄色い鼻水やひどい鼻づまり、頭や歯の浮くような痛みを感じられた場合には、慢性化させないためにも、耳鼻咽喉科を受診して診断と治療を受けるようにしてください。

急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎の違い

  発症からの期間 治りやすさ 症状 そ の 他
急性副鼻腔炎 ~数週間 治りやすい 強い 繰り返すと慢性に移行する場合あり
慢性副鼻腔炎 3か月以上 治りにくい 弱い 自覚症状が無い場合もある

急性副鼻腔炎に注意!!

多くの慢性副鼻腔炎(ちくのう症)は急性の副鼻腔炎を繰り返すことにより生じるものです。急性副鼻腔炎を確実に治療しておけば、慢性化を未然に防ぐことができます。風邪を引いた際に(特に治りかけの際)黄色い鼻水やひどい鼻づまり、頭や歯の浮くような痛みを感じられた場合には、慢性化させない為にも耳鼻咽喉科を受診して診断と治療を受けるようにしてください。

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