□ひたいや頬に不快感がある
□食べ物などの味がよくわからない、ニオイがわからない
□いつも粘っこく、色の付いた鼻水が出る
□集中力が続かない
□長期間に渡ってタンがつまり咳がでる
副鼻腔炎(ちくのう症)を患う方は意外にも多く、上記のような症状を自覚しながらも副鼻腔炎と気づいていない方や、以前に副鼻腔炎と言われたものの治療を最後まで行わずにそのままになっている方もいらっしゃるようです。
副鼻腔炎には、
風邪などが原因で発症する急性副鼻腔炎と
急性副鼻腔炎が悪化したり、慢性化することで副鼻腔が中長期にわたり炎症を起こし、粘膜を形成し、ウミが溜まってしまう慢性副鼻腔炎の2つがあります。
※一般的に慢性副鼻腔炎がちくのう症と呼ばれます。
慢性副鼻腔炎はその名のとおり、慢性化した副鼻腔炎であるため「簡単に治りにくい」のが特徴です。完治を目指すためには最短で1か月から数か月にわたって治療に取り組んでいただく必要があります。症状の程度に応じては手術が必要になる場合もあります。(ただし、医学が発達し、以前に比べると手術なしで慢性副鼻腔炎も格段に治りやすくなっています。)
私が一番心配しているのは副鼻腔炎が生活の質(Quality Of Life)を大きく低下させる病気であるという点です。特に慢性副鼻腔炎を放置しておいても命に関わることが無い為、症状を放置してしまいがちなのです。
副鼻腔炎の悪影響として、
×鼻の通りが悪くなり嗅覚が正常に働かず食事がおいしく摂れない
×集中力が途切れやすく特に勉強や仕事に悪影響を及ぼす
×副鼻腔炎が原因であることに気付かず長期にわたってタンや咳を患う
といったことが挙げられます。
その中でも集中力が途切れがちになってしまう点はお子様の学習などに影響が出るということで適切に治療を行うことが必要なのですが、これはお子様に限ったことではありません。
成人の方でお仕事されている方も集中力を欠くことによる能率の低下で逸失する利益は長期的に見て計り知れないものがあります。
全ての慢性副鼻腔炎(ちくのう症)は始めから慢性化したのではなく、最初は風邪をひいたり、アレルギー性鼻炎で鼻がつまるなどして、そこから悪化してしまうケースが大半です。「たかが風邪」と思って治療を怠っていると、後々になってちくのう症を引き起こす引き金となってしまう訳です。