院長ごあいさつ

院長ごあいさつ

院 長 内藤 孝司

経歴

平成 5年 3月
 愛知医科大学卒
・標榜診療科目
 耳鼻咽喉科 気管食道科 アレルギー科
・専門医
 耳鼻咽喉科専門医
・認定医
 補聴器相談医(認定医)
・所属学会
 日本耳鼻咽喉科学会 耳鼻咽喉科臨床科学会
 口腔咽頭科学会 日本東洋医学会
 日本アレルギー学会
 小児耳鼻咽喉科学会

私は今までの経験上、耳鼻咽喉科で「副鼻腔炎(ちくのう症)」と言われても、治療を中断されている方が多いように思います。
残念なことに、治療の途中で鼻水が止まったから、また頭痛や頬の痛みなどの症状が消えたからといって、最後までしっかりとレントゲンなどによる診断を行わずに、もう自分は治ったものと思い込んでしまい、そのために慢性化している方も数多くいらっしゃいます。

また、鼻水が止まったからといって安易に、「これで治りましたよ」と治療を終了とさせてしまう医療機関が多いことも現状での問題点です。

なかには、副鼻腔炎だということで、なぜか未だに昭和の時代のように、患者さんを一律に毎日通院させて疲弊させてしまい、通院する気を失せさせるクリニックすらあります(抗生剤などの薬剤が進歩し、治療法が確立された今日では、よほどの重症でなければ毎日通院する必要性はありません)。

いったん慢性化させてしまうと、小児にしろ、大人の方にしろ、薬や鼻の処置だけで治すことが非常に難しくなります。

当クリニックでは最終的にしっかりと治ったかどうかを確認するために2回目のレントゲン(あるいはCT)を撮影した上で確実に診断を行い、患者様に安心してもらうことを心がけています。
また、副鼻腔炎というのは、鼻水が出る病気というよりも、ノドに流れてタンや咳が出る方も非常に多いのです。

小児科や内科で診てもらっていても、「なかなか咳が止まらない・・・」との訴えで来院されて、レントゲンやCTを撮影すると、かなりの確率で副鼻腔炎が見つかり、それを治療することで、速やかに咳やタンなどの症状が消失するケースをよく経験します。

今まで述べてきましたように副鼻腔炎というのは、単に鼻が詰まる、鼻水が多いだけの疾患ではないのです。
頭痛や頬・歯の痛み、長引く咳やタン、発熱、時に視力障害や髄膜炎など様々な障害を起こし、日常生活に大きな影響を与えます。
急性の副鼻腔炎であれば、通常2週間から3週間の抗生剤の内服でおよそ8割の方が治癒します。
しかし、なかなか治らずに、治療が長引くことも珍しくありません。

でも、副鼻腔炎の治療で最も大切なことは、
あきらめずに治療を根気よく治療を続けること

—です。

副鼻腔炎は手術になると1週間~10日の入院となり、手術後の処置も最低2~3ヶ月間、長いと数年の通院が必要となります。
現在は内視鏡下副鼻腔手術が主流なので、以前よりは合併症も、術後の違和感も大変少なくなりました。
しかしそれでも、手術をすることによる医療事故も術後の違和感もゼロではありません。

そういったことを考えると、やはりなるべく手術をすることなく、保存的治療(通院やお薬による治療)によって副鼻腔炎を治療していくことの方が安全性や生活の質の向上に最も寄与すると当クリニックでは考えています(もちろん、あまりにも症状がひどい方や、ポリープが多発していて保存的な治療では改善が望めない方には手術をお勧めいたします)。

長い間、副鼻腔炎(ちくのう症)で悩まされている方が、なるべく早く副鼻腔炎(ちくのう症)から解放されて、快適な生活を送って頂くことを願って止みません。

当クリニックでもそのような方々が治癒に向かうよう、少しでも快適な生活が送れるように全力でサポートをさせて頂きます。

医療法人る・ぷてぃ・らぱん
柊みみはなのどクリニック
理事長 内藤孝司」

副鼻腔炎(ちくのう症)のドクター毎の治療法の違い

当クリニックには名古屋大学医学部や名古屋市立大学医学部を始めとして、他の大学に所属する耳鼻咽喉科専門医も診療にあたっています。
よって、副鼻腔炎(ちくのう症)治療に対しての見解の相違もあります。ただし、治療いうものは完全な正解となるものはないので、それぞれのドクターが自身の知識・経験に基づいてプライドを持って診療を行っています。
そういった方針の相違があることを踏まえた上で、この「副鼻腔炎専門サイト」をご参考いただき、皆様の副鼻腔炎に対する理解が一層深まれば、これに勝る喜びはありません。